ときめきのぴーたんがハムスターになった世界線の恋愛

私(ときめきのぴーたん、略してぴー)は育てているハムスター「ななし」が人間だったらこんな恋愛がしたいなーと妄想し、日頃から夢小説を書いていました。

しかし、ななしを擬人化するのに、自分自身を擬ハムスター化しないことに対して傲慢さを感じていました。

今回は、自分がハムスターになったつもりで夢小説を書きます。ただし、ハムスター語は人間にとって解読が難しいため、字幕をつけてお届けします。

本記事は、正気の沙汰ではありません。ご理解がある人だけお読みください。

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※ななしは、嬉しいとき「プップ」と、イライラしている時「ジージー」「プギャー」といいます。

「プップッ。プププップ。プップッープププッププププップ。」
(私はぴー。ななしさんに恋する4ヶ月の女の子。ななしさんは年上で2歳7ヶ月のダンディおじいちゃん。余裕があるところがすきなんだー。)

「プププップ、プププ」
(ななしさん、私大好きです!)

『ジージー、ジージープギャー』
(ごめん。その気持ちには応えられない)

「ジー?プギャープッ」
(なんで?こんなに好きなのに)

『プギャー!ジージージ』
(しつこいぞ!おやつの白魚でも食べとけ…。)

「ジージージー!ジージー」
(子供扱いしないで!理由だけでも教えてください)

『…』
(…)

「プッ、プップッ。プププッププププップ?」
(じゃあ、あきらめます。だけど最後にキスしてもいいですか?)

『ジージー』
(…だめだ)

ちゅっ(ぴーがキスする音)

ギュッ(ななしがぴーを抱きしめる音)

「プププップ?」
(ななしさん?)

『プププッ…。プププッププププップ。ジープププッ。ジー』
(本当は好きだった…。でも年の差を考えて自制してたんだ。でも、止められそうにない。ごめん)

「ジージー、プププップ」
(年なんて関係ないじゃない…。好きよ)

『プププップ。ププ。』
(ぴー、大好きだ。もう離さない。)

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火災報知器

※こちらは、私が育てているハムスター「ななし」と友達のまおちゃんが育てているハムスター「ちろる」が人間だったらこんな恋をしているかもしれないと思って書いた作品です。正気の沙汰ではありません。ご理解がある人だけお読みください。

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学校、家族、塾…。何も不満がないはずなのに、心の奥底にあるフラストレーションが僕を動かす。静まり返った放課後、廊下の火災報知器を今日も鳴らしてしまう。

僕は、優等生で友達は少ない。誰も僕が火災報知器を鳴らしているとは、思わないだろう。

何が不満なのか分からない。今までの人生で、勉強に困ったことはなく、家庭環境も恵まれている方だ。淡々と過ごす毎日に飽きてしまったわけでもない。

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金曜日、クラスメイトが部活に励んでいる午後5時。いつものように火災報知器を鳴らそうとしていた。

「おい、何しているんだ!ななし」

叫んだのは、クラスメイトの村上ちろるだった。今の僕は火災報知器に触れる寸前、言い逃れはできない。

『ごめんなさい。誰にも言わないでもらえるかな』

「いいけど、何か嫌なことでもあったか?」

なぜ理由を聞かれないといけないのか。村上は、僕のことを下の名前で呼ぶ。学校で一回も話したことはないのに。距離が近くて、直感で苦手だと思った。

『別に…』

「このことを言わないかわりにさ…ちょっとお願いしたいことがあるんだけど」

『何?』

「次の期末試験、赤点とったらマジでやばいから勉強教えてくれない?」

火災報知器を鳴らしていたことをバラされると困る。

『いいけど』

「よっしゃ!じゃあ月水金の放課後、図書室集合な。俺、部活行ってくるわ」

嵐のように去っていった。その翌週から僕と村上の自主勉がはじまった。

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「まじで分かんない…。点P動くなよ…」

『ここをXで代入してみて。Yの値が出るはず』

「えっ、ほんとじゃん。気がつかなった。ななしって頭良いんだな」

『…』

村上の距離の近さに戸惑うことはあったが、世間話をするでもなく勉強のことだけ話していたので居心地は悪くなかった。

そして思っていたよりも村上は地頭がよく、テスト範囲の単元をすぐに理解してくれた。

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『じゃあ、問題集p112~114の応用問題を解いてみて。できたら教えて』

気づいたら眠ってしまっていた。唇に何かが当たる触感で目覚めた。

「あ、起きたのか」

『え…さっきの何?』

「気のせいだって」

『気のせいじゃないよ。キスしたよね?』

「何が悪いの?」

開き直ったことに驚きを隠せず、フリーズしていたらまたキスをされた。

『なんでキスするの?』

「好きだから」

『僕は…僕は好きじゃない。嫌いだ!気持ち悪い』

そう叫ぶと、後ろを振り返ることなく図書室を出た。嘘であってほしい。明日になったら、何もなかったかのように振るまおう。

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翌朝学校につくと、クラスがザワついていた。

(ななしくんって、ちろるが好きだったんだね)

(バスケ部で1番モテているちろるくんに告白とか、身のほど知らずだよね)

どうやら、僕が村上に告白したと嘘を垂れ流したらしい。堪えきれず、村上を図書室に呼び出した。

『どうして…どうしてあんな嘘をついたの…』

「ななしの居場所が俺だけになれば好きになってくれると思って」

『逆効果だよ…。これからどうやって過ごしていけばいいんだよ…』

「俺と一緒に過ごせばいいじゃん。何が不満なの?」

『だって僕、村上のこと何も知らない…。勝手にキスするし、意味分かんないよ』

「これから知っていけばいいじゃん。俺はななしが好きなんだよ」

そう村上は小さく呟いた。とろけるような瞳。ぼーっと眺めていたら、甘く、噛みつくようなキスをされた。

頭が動かず、抵抗できない。いや、したくないんだと思う。認めたくはないけれど。しばらく動けずにいると、唇は首へ鎖骨へ下がっていき、鋭い痛みを感じた。

『痛い!』

「ななしに嫌いって言われて、俺はもっと痛かったよ」

痛みがどんどん強くなっていく。血が滲むような痛さ。容赦なく歯がくいこむ。

「これで痕がついたね」

「ちろるって呼んでよ、ねえ」

どんどんちろるに侵食されていく、侵食されていく…。

もう僕には学校に居場所がないし、ちろると二人で過ごしてもいいのかもしれない。学校の人気者ちろるが正しく、モブの僕が正しくないのだから。

毎日をそつなくこなしていくことが好き、変化が嫌いだと思ってこんでいた。

僕は変化が怖かったのだ。そんな恐怖をちろるは簡単に跳ね除けてしまう。火災報知器を鳴らしたのは、僕の抵抗で、求めていた刺激なのかもしれない。

火災報知器を鳴らすことよりも魅力的で、刺激的なちろる。夕日が差し込む放課後の図書室。二人きりの甘美な時間から僕は抜け出せないかもしれない。

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酸素系男子との恋がはじまる

※こちらは、友達のまおちゃんが育てているハムスター「ちろる」が人間だったらこんな恋をしたいなと思って書いた作品です。正気の沙汰ではありません。ご理解がある人だけお読みください。

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いつも降りる3駅前で電車に乗ってくる男の子。

3車両目4つ目のドアにもたれかかる。きっと私の名前を知られることはないと思う。

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制服が違う男の子たちが入ってくる。中学のときの同級生たちで集まって投稿しているのだろうか。私はいつも一人で登校しているから少しだけ羨ましい。

男の子たちの中で、ちょっぴり華奢で笑顔が可愛いチロと呼ばれている子。笑ったときにできるえくぼに引き込まれそうになる。表情が豊かで見ちゃうんだよな。

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明日は三者面談。行きたい大学はない。ただ、大学には入った方がいいと思う。やりたいことはない。こんな簡単に人生を決めていいんだろうかと思うと、胃がキリキリする。なんだか、今日は空気が薄い…。

「大丈夫ですか?」

『え…』

あっ私、ストレスが体に出ていたんだ

『すみません…大丈夫です。ありがとうございます。』

「いやいや、次の駅で降りましょ。心配ですって」

『でも、遅刻しちゃう』

「大丈夫。気にしないで」

あとひと駅で学校の最寄り駅。頑張ろうと思えばいけた。でも休みたかった。

「はい、水」

『え、ありがとうございます。お金払いますね…』

「いいですいいです!かっこつけさせてください」

『お言葉に甘えて…』

『学校、遅刻ですよね…?』

「大丈夫、いつも遅刻してるから」

『ふふっ』

「あ、笑った」

『ちょっと元気出ました。ありがとう。』

「よかった。いつも、ちょっと下向いているから」

『え…』

「引きましたよね?俺、ずっと見てました」

『私のことですか?』

「そんな引いた目で見ないでくださいよ!」

『ふふっ、私も見てました』

「電車以外で会ってくれませんか?」

『喜んで』

世の中で一番冷たい水が美味しい。だけど、チロがくれた水はぬるくなってもちょっとずつ大事に飲みたいと思った。

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この恋、伸びすぎ注意!

※こちらは、私が大好きなラーメン屋さん「おか本」のラーメンを擬人化した作品です。正気の沙汰ではありません。ご理解がある人だけお読みください。

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注文はいつも「麺のかたさ、味、油、全部ふつう」。
だっておか本さんが考えた完璧なバランスなんだもん。あなたに染まりたい。ラーメンもあなたもとてつもなく好き。

どれだけ疲れて帰ってきた夜も、気合を入れたい朝も、いつだって「おか本」の家系ラーメンを食べていた。

こんな素晴らしいラーメンを作っているおか本さんを尊敬するだけでなく、恋心も抱いていた。私が席に着いた瞬間「いつものでいい?」って聞いてこないでよ。期待しちゃうから。

ーーー朝ーーー
今日は、朝から仕事の準備で早起き。始発で行かないと間に合わないから5時起き。正直大変だけど、努力しつづけるおか本さんを見ていたら、愚痴なんて吐いていられないよ。

ガチャ

「あ…」

まさか、隣に住んでいたのがあの人気家系ラーメンのおか本さんなんて…。

私「大丈夫です!他の人には言わないんで!」

おか本さん「そうじゃなくて…隣だったんですね。」

私「うるさかったら言ってくださいね!もしかして、これから開店準備ですか?」

おか本さん「そうです。朝ラーメン食っていきます?」

私「そうしたい気持ちはやまやまなんですけど、朝から仕事で…」

そうして私たちは別れた。正直、この流れでラーメンを食べることになっても心臓がバクバクしてまともに食べられなかったと思う。

to be continued(続かない)

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奇跡のような毎日

※こちらは、私が育てているハムスター「ななし」が人間だったらこんな恋をしたいなと思って書いた作品です。正気の沙汰ではありません。ご理解がある人だけお読みください。

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私は人気アイドル「chiro_choco」のメンバーななしと付き合っている

彼は週刊誌に追われているため、手を繋いで水族館デートをすることはおろか夜中に2人でコンビニへ行くことすらできない。

出会いは高校時代。図書委員をしていた私。彼は高校時代からアイドル研修生として注目を集めていた。そんな彼が唯一心を休められる場が図書室だったのだ。告白は彼から。たくさんファンがいる彼と付き合うことは重荷だったが、何回も気持ちを伝えてくれて付き合うことになった。

今は2人で同棲しているものの、忙しいななしとはすれ違いの生活。職業柄仕方ないとはいえ、この声も顔も独り占めできないのが寂しい。

『あのさ、今日家に帰ったら話したいことがある』

突然のLINE。今まで「話したいことがある」なんて言われたことがなかったから動揺している。何も音沙汰がなくて、急にこれ。絶対悪いことだよね。

あー、なんだかモヤモヤする。心を落ち着かせるために、テレビをつけた。

「人気アイドルグループchiro_chocoのメンバーななしさんと女優の真旺さんが熱愛」

テレビニュースでは、私と付き合っているはずのななしの熱愛報道をしていた。

ななしはそんなことをするはずがない、やさしいし背も高いしかっこいいしそつなくなんでもこなすし。完璧だから他の女性は放っておかないと思う。だけど、私だけを思っていると心から信じている。このまま家にいたら私、どんどん気持ちが沈んでしまう…。重くなった心を軽くするべく、私は外に出た。

外に出たものの何をしようか…。もう夜も遅いし、お店もやっていない。なにやっているんだろう、私。

自然と足が向いたのは、ななしと思い出の公園。1回だけ2人で外に出たことがあった。2人深くキャップを被ってタピオカを飲みながら話したな。あの時間がとてつもない奇跡に思えて涙が出てきた。

ななしが今日話したいことがあるって言っていたな。きっと別れ話ではないと思う。でも、報道をみてしまったので心穏やかなわけではない。帰ろうとしたそのとき

『ぴい!』

大きな声で話しかけてきたのは、愛おしい人、ななし。私を見つけて走ってくるやいなや抱きしめてきた。

「なにしているの!ここ外だよ!」と訴えると、よりいっそう強めてくる。ななしの甘くてあたたかい匂いに涙が出そうになった。

『報道みた?ごめん。でも、真旺さんとはなにもないんだ…。信じてほしい』

「うん、信じている。大丈夫だよ」

『ドラマの打ち上げでたまたま帰りが一緒になった、それだけ』

「うん。ななしがこんなに私に惚れているのに、疑うわけないじゃん」

『ありがとう。愛してる』

ななしとは、一生結婚できないと思う。ななしの仕事も大切にしたい。このまま2人の関係がなくなるかもしれないし。未来のことはわからない。

でも、こうやって一緒に過ごせている奇跡のような時間を大切にしたい。私こそ愛しているよ、ななし。

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